新型コロナワクチン接種についてのご報告

① 入所者様
【1回目】 令和3年4月21日(水):63名、5月12日(水):3名
【2回目】 令和3年5月12日(水):62名、6月2日(水):2名   
② 職員(看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、事務、栄養科)
【1回目】令和3年4月27日(火)、4月28日(水)の2日間:65名
【2回目】令和3年5月18日(火)、5月19日(水)、5月20日(木)の3日間:65名

 現在、高齢者を対象としたワクチン接種が各自治体により開始されていますが、当施設のように、施設に入所されている高齢者の方々のワクチン接種においては、自力での歩行が困難で接種場所までの移動に介助や車椅子を要す、あるいは衣類の着脱に介助を要すといった場面が少なくありません。またワクチン接種を施行する際に、接種を受けることについての入所者様の十分な理解、協力が得られにくい場合もあります。また一つのワクチンの瓶に生理食塩水1.8mlを加え希釈し、その中から、一人分の接種量0.3mlを注射器に充填した段階で、充填後6時間以内に接種をしなくてはならないといった時間的な制約が生じ、また接種後、30分程度の経過観察が必要とされていることも考慮すると、多くの利用者を抱える高齢者施設においてはよりスムーズな接種体制の確保のための工夫が必要となってくると思われます。
 そこで、今回当施設で行ったワクチン接種の具体的な方法と接種を行って気づいたことをお伝えし、さらに接種後の状況についても併せてご報告いたします。

(接種方法)
・6月2日に接種を行った2名については、介助職員1名、見守り職員1名の配置で十分対応は可能でしたが、4月21日に接種した63名、5月12日に接種した65名の入所者様につきましては、日常生活自立度、認知機能などを参考に入所者様を、ひとつのグループを15名前後として、4つのグループに分け、グループ毎の予想される介助量に応じて接種介助に関わる職員を2名~4名配置しました。
・接種する入所者様は全員椅子に座ることが可能で、入所者様を各々適切な距離を保ち、パーテーションを設置した食堂ホールのテーブルに誘導した後、一つのテーブルにつき3~4名ずつ着座していただき、各テーブルに見守りの職員1名を配置しました。そしてワクチンの打ち手、接種介助者が各テーブルを回り1グループ毎に予防接種を行い、おひとりおひとりの接種が終了するたびに、利用者様の接種部位、接種時刻を記録しました。接種後30分間経過観察を行ない、特に異常がなければその後、次のグループの接種を開始するという手順を繰り返しました。

(気づいたこと)
① 入所者様の待機環境(お互いの距離、可能な範囲でのマスク着用、パーテーションの設置、換気等)に十分配慮し、入所者様を食堂ホールの座席に誘導し、入所者様をいくつかのグループに分け、打ち手と接種介助者がグループ毎の入所者様のテーブルの席に行き接種をすることでよりスムーズな接種が可能となったように思われ、また、その後の30分の経過観察もグループ毎に職員を配置することで効率的に行うことができたように感じました。
② インフルエンザワクチンとは接種部位が異なる(三角筋)ため、些細なことかもしれませんが、特に長袖の衣類を重ね着していると袖を上げるだけでは接種部位の確保が十分にできないため、あらかじめ接種時の入所者様の衣類についてもその点を意識しておくとスムーズな接種(時間短縮)につながるかもしれません。
③ 接種部位だけでなく、接種時刻の記録も残しておくと接種後の経過観察の時間を速やかに確認できるだけでなく、何らかの副反応が見られた際にも、接種後どれぐらいの時間が経過してからのものなのかかがすぐにわかりとても有用でした。
④ 今回、入所者様全員(60数名)のワクチン接種、経過観察が終わるまでに3時間程度かかりましたが、ワクチン希釈後は6時間以内に接種することが求められるため、特に接種対象者の多い施設においては最初に接種者全員分のワクチンを希釈するのではなく、いくつかのグループ接種が終わる少し前くらいから次のグループの分のワクチンの希釈を行うと、なんらかの支障により接種が滞るようなことがあった場合でも慌てずに接種できるかもしれません。今回は一つのグループの接種が終了し経過観察を15分ほど行った時点で次のグループのワクチンの希釈を行うことで、時間的な余裕をもって接種をすることができました。

(ワクチン接種後の入所者様の状況)
 1回目接種後、重篤なアナフィラキシーを呈した入所者様はいませんでしたが、
1) 接種後7時間~2日半の間に37.0~38℃の発熱を呈した方:3名
→熱が37.5℃を越えることのなかった方2名は点滴を行い、38℃の発熱を呈した方1名はアルピニー座薬(アセトアミノフェン)の投与と点滴を行い、3名とも24時間以内には熱は下がりました。
2) 接種2時間後に嘔吐された方;1名
→点滴、吐き気止めの坐薬を使用し、速やかに症状は改善しました。
3) 接種3.5時間後に顔面の紅潮を認めた方(呼吸、循環動態は安定):1名
4) 接種4日後より顔面、体幹、上肢に複数個の紅斑がみられた方:7名
→3)、4)については経過観察のみで改善しています。

 2回目接種後、重篤なアナフィラキシーを呈した入所者様はいませんでしたが、
1)接種後4.5時間~1日の間に37.3~38℃の発熱を呈した方:3名
→この3名は1回目のワクチン接種後、何ら症状はみられていませんでした。
熱が37.5℃を越えることのなかった方2名は、点滴だけで翌日には熱は下がりました。38℃の発熱を呈した方1名はアルピニー座薬(アセトアミノフェン)の投与および、点滴を行い、2日目には熱が下がりました。熱が下がった後は3名とも何ら普段と変わりなく元気に過ごされています。
2)接種20~21時間後に前額部や頬部に紅斑がみられた方:2名
当施設において1回目ならびに2回目接種後のいずれかに接種後に紅斑が出現した方は計9名で、このうち1名は1回目、2回目のいずれの接種後にも紅斑が出現しました。痛みや痒みはなく特に軟膏処置は行わず自然消退しました。
3)1回目の接種3.5時間後に顔面の紅潮を認めた方については2回目接種後、発熱はありませんでしたが、からだのだるさを認め、経過観察により翌日には改善しました。

(ワクチン接種後の職員の状況)
 接種後にみられる症状は、接種部位の痛み、からだのだるさ、発熱がそのほとんどですが、1回目のワクチン接種後では接種部位の痛みが全体の9割以上となる59名にみられました。からだのだるさは1割程度にあたる8名の職員にみられ、発熱を認めた職員は2名と1割にも満たず、いずれも数日中には消失しました。2回目の接種では接種部位の痛みは7割程度の47名にみられ、1回目と比べ、さほど大きな差とはなりませんでしたが、からだのだるさは39名、発熱は33名とそれぞれ全体の6割および5割の職員に認められ、1回目より明らかに多い傾向にあり、これらの症状については接種翌日に症状が強い印象でした。カロナール(アセトアミノフェン)内服などの対応で3日目にはほとんど消退する傾向がみられました。また、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状は見られませんでした。

 現在、第4波といわれる新型コロナウィルス感染症拡大傾向を認め、全国各地で、高齢者施設をはじめ様々なクラスターの発生も認められている状況の中、今回、施設に入所されている高齢者の方々へ迅速にワクチン接種を行うことができましたことに対し、熊本県、阿蘇市、ならびに関係機関の皆様には深くお礼を申し上げます。 

令和3年6月3日(木)12時00分
医療法人高森会 阿蘇グリーンヒル
施設長 平 泰昭

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敬老会が行われました☆

10月26日(土)に介護老人保健施設阿蘇グリーンヒルにおいて敬老会が開催されました。 入所・通所の利用者様とそのご家族をはじめ、地域の方々に多数ご来場いただき、にぎやかな会となりました。

ステージでは佐藤義興阿蘇市長のご挨拶をはじめ、宮地保育園の鼓笛隊、岩下佳蓮様の日本舞踊、阿蘇中央高校吹奏楽部の演奏、職員のダンスなどで大変楽しい時間を過ごすことができました。

これからも地域の皆様と協力しながら、阿蘇地域の高齢者の方々が安心して暮らせるように支援して参ります。

2019.10.26

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敬老会が行われました☆

当院の関連施設である介護老人保健施設阿蘇グリーンヒルで、敬老会が行われました。多数の入所・通所をご利用の皆様とご家族にご参加いただき、地域のボランティアや職員の出し物で楽しいひと時を過ごしていただきました。

2017.09.30